この度、自治会の役員の順番が回ってきまして、地元の氏神様の担当になりました。
【榊立て】というのはご存知でしょうか?
このような榊の木を挿して柱に結んである竹筒のことです。
古い物だったので、竹が割れて水が漏れていたので、今回新しくしようということになり、父親と一緒に近くの竹林へ。
朝早くから行こうとしていた私に、父はお昼からの方がいいと言い、本当なら冬の方がいいと言います。
いつでもいいだろうと思っていた私は、調べました。
実は、それが正しかったのです!
竹を切る時間帯と「油抜き」の重要性
竹の伐採には適した時間帯と方法があります。特に日本では、竹を切る際には午後に行う方が良いとされています。その理由と、伐採後に行う「油抜き」について詳しく説明します。
午後に竹を切る理由:竹は非常に水分を多く含んでいます。特に朝の時間帯は、夜間に竹が水分を吸収するため、水分量が非常に高くなります。午前中に竹を切ると、この水分を多く含んだ状態で伐採されるため、伐採後の竹が乾燥しにくく、腐敗しやすくなります。
油抜きとは:油抜きは、竹の表面にある油分を取り除く作業です。竹の幹は油分でコーティングされており、この油分が水分の蒸発を防いでしまいます。油抜きを行うことで竹を乾燥しやすくし、腐敗や虫の発生を防ぐことができます。
油抜きの方法
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焼く方法ガスコンロで表面を焼き、布で油を拭き取ります。この作業を2~3回繰り返します。
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水に浸す方法水に3日間浸し、水を毎日取り替えます。油が浮いてくるので、それを除去します。
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重曹を使用する方法重曹水(水1Lに対して大さじ1)で30分ほど煮ます。水が黄色くなったら、新しい重曹水に取り替えて、もう一度煮ます。
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米ぬかを使用する方法米ぬかを入れた水で30分ほど煮ます。米ぬかには油を吸着する効果があります。
榊立について
神社に榊をお供えする際に使用する竹の筒は「榊立(さかきたて)」と呼ばれます。榊立は、神前に榊を立ててお供えするための器具として使用され、神道の儀式や祭祀で重要な役割を果たします。竹のほかにも陶器や金属製のものが使われることもありますが、竹製のものが一般的です。
竹を切る時期
伐採後の竹が腐りにくく虫も出にくい秋冬が最適と言われていますが、うっかり適期を逃したり、昔ながらの俗説が気になる方も多いようです。
適期は竹の水分量が減る9月から11月ですが、切った竹を加工しないならどの時期でも伐採可能です。竹を切るのに適切なのは、秋から冬にかけての竹が休む時期といわれます。とくに9月から11月の時期になると、竹の長い管のような幹は水揚げ(水分を植物が吸い込むこと)をしなくなるからです。
春・夏に竹を伐採するとどうなるの?
春・夏に竹を伐採することは可能ですが、再生力の強い竹に対処するための計画と適切な道具の使用が必要です。
また、暑さ対策をしっかりと行うことも重要です。竹の伐採には専門知識が必要な場合が多いため、プロの業者に依頼することも検討する価値があります。
一般的に竹の伐採に最適な時期は、竹の水分量が少なくなる冬(11月から3月)です。この時期に伐採すると、重量が軽く運びやすい竹を得ることができます。
竹は非常に成長が早く、1日で1メートル以上伸びることもあります。竹の地下茎は地表近くを這い、そこから新たな竹が生えてきます 。このため、伐採しても新しい竹がすぐに生えてくることが多く、完全に除去するのは難しいです。