今回は日商簿記2級についてお話します。
今まで取得した資格の中で一番役に立っている資格です。
簿記はさまざまな仕事に活かしやすい資格です。就職や転職に有利になる可能性も高いと言われていますよね。人気の高い資格です。以下2級に関してのみの情報です。
試験科目 | 試験時間 | 合格基準 |
---|---|---|
商業簿記 工業簿記 (原価計算を含む) 5題以内 |
90分 | 70%以上 |
- 「商業簿記」は、購買活動や販売活動など、企業外部との取引を記録・計算する技能で、企業を取り巻く関係者(経営管理者・取引先・出資者等)に対し、適切、かつ正確な報告(決算書作成)を行うためのものです。
- 「工業簿記」は、企業内部での部門別や製品別の材料・燃料・人力などの資源の投入を記録・計算する技能で、経営管理に必須の知識です。
- 2021年度から、試験時間が上記の通りとなります。
- 原則として氏名、生年月日、顔写真のいずれも確認できる身分証明書(運転免許証、旅券(パスポート)、社員証、学生証など)を持参してください。ただし、小学生以下の方は必要ありません。
(注)身分証明書をお持ちでない方は、受験地の商工会議所にご相談ください。 - 筆記用具は、HBまたはBの黒鉛筆、シャープペン、消しゴムに限ります(ラインマーカーや色鉛筆、定規等の使用は認めません)。
- 計算器具(そろばん、電卓、どちらか1つ)を使用しても構いません。ただし、電卓は、計算機能(四則演算)のみのものに限り、例えば、以下の機能があるものは持ち込みできません。
- 印刷(出力)機能
- メロディー(音の出る)機能
- プログラム機能(例:関数電卓等の多機能電卓、売価計算・原価計算等の公式の記憶機能がある電卓)
- 辞書機能(文字入力を含む)
日数計算、時間計算、換算、税計算、検算(音の出ないものに限る) - 試験会場では、問題用紙・答案用紙・計算用紙が一体となった冊子を配布し、試験終了後に全て回収いたします。
・試験会場での筆記用具・計算機等の貸出しは一切行いません。
・持ち込んだ時計・計算機が使用禁止に該当する場合、試験監督者が使用不可の措置を取ることがあります。
試験の日程と受験料
例年、2月、6月、11月の年3回のチャンスがあります。
試験日・回 | 受験料(税込) |
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2025年 6月8日(日) 第170回 1~3級 |
1級 8,800円 2級 5,500円 3級 3,300円 |
2025年 11月16日(日) 第171回 1~3級 |
1級 8,800円 2級 5,500円 3級 3,300円 |
2026年 2月22日(日) 第172回 2~3級 |
1級 – 2級 5,500円 3級 3,300円 |
試験日 | 受験料(税込) |
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試験日は、各ネット試験会場が決定します。 統一試験各回の前後に施行休止期間を設けます。 |
2級 5,500円 3級 3,300円 |
2026年 2月16日(月)~ 2月25日(水)は、施行休止期間とします。
2020年12月からは従来の統一試験(紙)に加えて、ネット試験が開始されていますので最新の情報は商工会議所の検定試験のホームページでご確認ください。
合格率は?
最新の合格率はネット試験の方がやや高い
2級の合格率は
統一試験:直近で22.9%
ネット試験:37.8% です。
ちなみに3級は40~50%です。
簿記2級には、3級にはない工業簿記が科目に加わります。工業簿記とは、製造業に関する簿記のことを言います。一般的な商業経営では、商品を仕入れてそのまま販売しますが、工業経営では材料を仕入れ、加工してから販売します。そのため、工業簿記では、一つの製品をつくるのにかかった材料費・燃料費・人件費などの費用を記録して計算する「原価計算」が必要となります。その分苦手意識が強くなっているのかもしれないですね。
簿記検定の学習方法は?
テキストを読み込み、繰り返し過去問を解くのが基本です。
私の場合3級は短大時代に取得していましたので、もうずいぶん前の話です。
なので3級のテキストから読み返しました。
基礎を一通り理解したら、過去問題集を解く、繰り返しです。
電卓は使い慣れたものを使った方がいいので、早めに用意して普段から使いなれておきましょう。
関数電卓などは持ち込み不可になっているので注意してくだいさね。
おすすめの参考書は?
私が受験した当時からデザインは変わったもののスッキリわかるシリーズがランキング1位でしたから、かなりのものです。
簿記2級の合格率は平均して21.5%ですが、実施回によっても大きく変わり、
5.69%の回もあれば47.56%の回もあるという不安定さもあります。
テキスト対応講義DVD
最近発売されたばかりの、テキストに完全に準拠したDVDです。↑
統一試験 (ペーパー形式)とネット試験 (CBT)どちらを選択すべき?
簿記検定の統一試験とネット試験
項目 | 統一試験 (ペーパー形式) | ネット試験 (CBT) |
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試験の特徴 | ||
試験日 | 年に3回限定 (2級・3級が受験可能) |
随時 (各試験会場が決定) ※統一試験前後に休止期間あり |
メリット | ||
受験のタイミング | ・決められた日程で受験 |
・好きな時に受験できる ・学習の進捗に合わせて受験可能 |
不合格時の再受験 | ・次回の統一試験まで待つ必要あり |
・不合格でもすぐに再受験可能 ・弱点を克服してから再度チャレンジできる |
結果通知 | ・結果が出るまで約1か月待つ |
・試験終了後すぐに合否判明 ・合格証も即日発行される |
デメリット | ||
試験環境 | ・紙での試験のため、書き込みやマーク可能 |
・パソコン操作に慣れていないと不利 ・画面での問題確認が苦手な人は注意 |
地域による制限 | ・一部地域では実施されていない |
・地域によってはネット試験しか受験できない場合あり ※東京商工会議所では2023年4月より統一試験を実施しない |
受験時の注意点 | ||
受験票 | ・事前に郵送または印刷して持参 |
・発行されない ・予約完了時の確認メールに試験日時や会場が記載 |
持ち物 |
・受験票、本人確認書類 ・筆記用具、電卓(要持参) |
・本人確認書類と電卓が必要 ・筆記用具は会場で貸し出しあり |
合格証 | ・郵送で届く |
・自分で印刷する必要あり ・スマートフォンでQRコードを読み取り取得 |
ネット試験でも統一試験でも合格すれば、資格としての価値に優劣はありません。学習の進み具合や早く資格を取得したい場合はネット試験がおすすめです。試験の回数や受験できる地域の状況も考慮して選びましょう。
私も1回目の受験では、不合格でした。電卓を押す指が震えるのを感じるぐらい緊張してました。2月に受けた時は緊張で震え寒さで手がかじかんで震え、6月に受験してやっと合格しました。やはりあたたかい時に受ける方がいいかもしれませんね。
受ける回の問題の当たりはずれもあるかもしれませんが・・・

(個人情報は削除しました)
ちなみに1級の合格率は約10%だそうです。
このあと何度か1級にチャレンジしましたが、難易度はそうとう高めです。
結局途中であきらめることになりました。
簿記の知識は様々な職種で重宝されるので、2級で十分履歴書に記載することでアピールポイントにもなります。是非チャレンジしてみてください。